プチ円

プチ援
「プチ円とかってどう思う?」と僕が勤めている美容院の常連客であるミオちゃんが聞いてきた。ミオちゃんは高校2年生。彼女のお母さんも僕がカットしているから、家族ぐるみで指名してもらっていると言っていい。
そんなミオちゃんにお金に困っているの?と聞くと
「そんなことないけどさ。お金持ちのおじさんとデートに付き合うだけでお金もらえるなんて楽でいいじゃん。美味しいものも食べさせてくれそうだし」
それはいいね!ぜひやりなさい!なんて言ったら、彼女のお母さんに殺されてしまう。プチなんてかわいい言葉はついているが、援交は援交だ。
危ない目に遭うこともあるだろうし、プチ円なんかに手を出している男はまともな恋愛もできないヘンタイがほとんどだからやめておいた方がいいよ、と言っておく。でもミオちゃんも負けてはいない。
「例えば○○さんとデートに付き合ってあげたらいくらくれる?」
こらこら、僕とプチ円するつもりか。こういうところは、お母さんに似て魔性の血を引いているのかもしれない。だが、申し訳ないが僕にはJKとの交際で何かに期待すると言った性癖はない。ただ、あからさまに否定すると乙女心を傷つけてしまうだろうから「ミオちゃんとのデートにお金は払えないかな」と冗談で返してみる。
「あー、私に金銭価値はないんだ?ひでー」とミオちゃんがむくれる。こういうところは、まだまだ子供っぽくてかわいい。しかし、ミオちゃんはますます食い下がってくる。
「じゃあさ、私がいくら出したらデートしてくれる?」
今度は逆転か。JK相手に僕のようなおっさんがプチ円なんてありえないだろう。だいたい、お金云々じゃなくて、僕はJKそのものに興味はないのだ。だからいくらお金を積まれようがそういう対象ではない。女性は年上に限るのが僕の性質だ。僕が何か言おうとすると、ミオちゃんは急に小声になって意地が悪そうに囁いてきた。
「実際さ、ママからいくらもらってんのさ?知ってるんだからね」
ママ活、ばれてたーーーーー!!!!!
セックスしたい
ヤリ目